15日のドル・円相場は、東京市場では108円43銭から107円80銭で推移。
欧米市場でドルは一時109円34銭まで上昇し、109円21銭で取引を終えた。
本日16日のドル・円は、109円前後で推移か。
米長期金利の上昇は一服したが、10月米小売売上高は市場予想を上回る強い内容だった。
新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは108円台後半で下げ渋る展開が予想される。
15日発表された10月米小売売上高は前月比+0.8%で市場予想の同比+0.6%を上回った。
9月実績は速報値+0.6%から+1.0%に上方修正された。
10月の小売売上高は予想以上に強い数字であり、9月実績は上方修正されていることから、市場関係者の間では「0.25ポイント程度の利上げを実施しても個人消費が落ち込むことはない」との見方が広がっているようだ。
米大統領選の結果が個人消費の抑制につながるとの見方も少ないことから、米連邦準備理事会(FRB)は12月13-14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの利上げを決めることが確実な状況となった。
なお、市場関係者の間では2017年以降のFOMC金利見通しが注目されている。
前回(9月21日)公表の金利・経済予測では2017年末の政策金利中央値は1.1%、2018年末は1.9%、2019年末は2.6%だった。
市場関係者の間ではそれぞれ0.5ポイントずつ上方修正されてもおかしくないとの声が聞かれている。