(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 10817.65(‐172.93)
前営業日終値 10990.58(‐419.63)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2341.84(‐ 38.59)
前営業日終値 2380.43(‐131.05)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1123.53(‐17.12)
前営業日終値 1140.65(‐53.24)
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[ニューヨーク 19日 ロイター] 19日の米国株式市場は、前日の急激な売りに
もかかわらずこの日も下げ止まらず、主要株価指数が軒並み続落した。米国が再度リセッ
ション(景気後退)に陥るとの観測や欧州金融システムの不安定化をめぐる懸念が強まる
なか、週末を迎え投資家の間で手じまう動きが広がった。週間では4週連続の下げとなっ
た。
ダウ工業株30種<.DJI>は172.93ドル(1.57%)安の1万0817.65ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は38.59ポイント(1.62%)安の2341.84。
S&P総合500種<.SPX>は17.12ポイント(1.50%)安の1123.53。
同指数はケイ線上の節目となる1130ポイントを割り込んだ。次の支持水準は
1100ポイントとみられている。今月に入ってからは13.1%下落しており、月間で
は2008年10月以降で最悪の成績となる勢い。
カルバート・インベストメント・マネジメント(メリーランド州)の株式担当最高投資
責任者(CIO)、ナタリー・トルーナウ氏は「現時点で起きていることは基本的に、経
済や金融の危機というよりも信頼感の危機だ」と指摘した。
個別銘柄では、ヒューレット・パッカード(HP)
23.60ドルと6年ぶり安値をつけ、ダウ平均を最も下押しした。前日、業績見通しを
下方修正し、大規模な事業再編を示唆したことが嫌気された。
HPは18日、英ソフトウエア会社のオートノミー
ため協議を行っていると発表。不振のパソコン(PC)部門のスピンオフ(分離・独立)
を検討していることを明らかにし、ウェブOSを基盤としたタブレット「タッチパッド」
などの携帯端末の販売を打ち切る方針も示した。
ハイテク株が軟調で、IBM
2.9%安、マイクロソフト
2.8%下落した。