[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日発表した7月の製造業新規受注は1.4%増と2カ月連続で増加した。輸送機器の受注の伸びがほぼ1年ぶりの大きさとなった。ただ通商面での緊張が景況感の重しとなり、受注の持続的な伸びは難しいとみられている。
6月の製造業新規受注は当初発表の0.6%増から0.5%増に下方改定された。
ロイターがまとめた7月製造業新規受注のエコノミスト予想は1.0%増だった。
7月の前年同月比は0.4%増だった。
7月の製造業出荷は0.2%減。前月は0.1%増加していた。受注残高は変わらず。前月は0.6%減だった。在庫は0.2%増。前月は0.1%増だった。
製造業受注の内訳は輸送機器が7.0%増と、18年8月以降で最大の伸びとなった。6月は4.1%増だった。民間航空機および部品は47.8%増。6月は101.4%増だった。
ボーイング (N:BA)の旅客機「737MAX」がインドネシアとエチオピアでの事故後、運航停止となっているため、航空機の大幅な受注増は一時的とみられる。
コンピューターや電子製品、電気機器、電化製品などの受注も増加。ただ機械は0.8%減少した。6月は1.7%増だった。
民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財は0.2%増。前月発表の速報値は0.4%増だった。
国内総生産(GDP)で企業設備投資の計算に使われるコア資本財の出荷は0.6%減。速報値は0.7%減だった。