[シドニー 11日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) (AX:NAB)は11日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が来年2月までに少なくとも2回の利下げを実施し、政策金利を0.5%に引き下げるとの見方を示した。これまでは1回の利下げを予想していた。
NABはまた、豪政府が「意味のある」財政出動を行わなければ、来年半ばまでに金利が0.25%に引き下げられるとともに、非伝統的な金融政策が導入される可能性が高いと指摘した。
豪中銀は6月以降2回の利下げで金利を過去最低の1%に引き下げ、必要に応じて追加措置を講じる構えを示している。
NABは「金利の予想水準引き下げは、国内経済の下振れリスク拡大や世界経済を巡る不透明感の高まりを反映している」と説明した。
また、インフラ投資や減税前倒しなどを通じた追加刺激策が必要だと強調した。