サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

不二精機 Research Memo(4):国内金型製造業の継続的な縮小傾向が続き事業所数減少のなかで新たな成長模索

発行済 2019-10-15 15:34
更新済 2019-10-15 15:41
© Reuters.  不二精機 Research Memo(4):国内金型製造業の継続的な縮小傾向が続き事業所数減少のなかで新たな成長模索
6400
-

■事業概要不二精機 (T:6400)が属する金型製造業界は業界全体の出荷額が4,005億円(「平成30年 経済産業省生産動態統計年報機械統計編」より)を記録している。

同業界で最大の生産規模を誇るのがプレス用金型で、1,562億円(構成比39.0%)、同社が製造しているプラスチック用金型の生産金額は1,303億円(同32.6%)と、用途別では2番目に大きい。

しかし、金型業界全体の推移を見ると、バブル期の1991年の生産額5,441億円をピークとして長く業界全体が低迷、リーマンショック後の2011年には3,149億円まで落ち込み、現状はピーク時1991年生産額の74%水準、プラスチック用金型も同様にピーク時1991年生産額の64%にとどまっている。

この間、金型製造事業所も減少を続け、工業統計表では1990年に,13,115事業所あったものが、2015年には5,477事業所と、半減以下となっている。

この背景にはエレクトロニクス製品や自動車生産等、主力産業の国内生産の低迷、またグローバル化による海外での金型生産並びに汎用製品での海外金型企業への調達増などが影響している。

また金型生産は、自社生産のために自家消費用金型を生産しているが、プラスチック用金型においては徐々に自家消費比率が上昇、現状、24.5%が自家消費向けとなっている。

このため、外販用のプラスチック用金型メーカーにとって、いかに付加価値を上げ、差別化した金型を供給できるかがカギとなる。

同社の精密金型事業においても、世界シェア90%を占めるCDケース用精密金型事業がシュリンクするなかで同事業も低迷を余儀なくされ、精密金型においては、医療用などに新たな活路を見出し、また精密金型技術を生かした精密成形品事業の拡大を目指す形となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます