[バンコク 26日 ロイター] - タイ政府は26日、新たな景気対策を承認した。輸出減少や個人消費の減速で低迷する経済をてこ入れする。
政府は前週、2019年の成長率予想を3カ月前の2.7─3.2%から2.6%に引き下げた。世界的な貿易摩擦や通貨バーツの上昇で輸出が減少した。
ウッタマ財務相は会見で「新たな対策は、1000億バーツ超を経済に注入し、2019年の国内総生産(GDP)を目標通り2.6%拡大させると想定している」と述べた。
新対策は、地方の企業支援や農業向け低利融資に資金を配分するほか、小規模なコメ農家への現金支給などを盛り込んだ。
政府は8月に、農家や観光業への支援などを目的とする100億ドル規模の景気対策を導入している。先月には58億バーツ規模の刺激策を承認していた。