[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ政府が発表した2019年12月の鉱工業受注指数は、予想に反して前月から大きく低下し、製造業の低迷が引き続きドイツ経済全体の成長を阻害する可能性を示唆した。他のユーロ圏諸国の需要低迷が響いた。
12月の鉱工業受注指数は前月比2.1%低下し、昨年2月以来の大幅な落ち込みとなった。ロイターがまとめたコンセンサス予想は0.6%上昇だった。
バンクハウス・ランペのアナリスト、アレクサンダー・ランぺ氏は「受注状況は依然としてひどい」とし、「新型コロナウイルスを考慮すると、転換点までしばらく待つ必要があるだろう」と話した。
11月の指数は当初発表の1.3%低下から0.8%低下に上方改定された。
ドイツ経済省は統計について、大型輸送機器に対する外需の大幅な振れが12月の需要落ち込み分の約3分の1を占めたと説明。そのうえで「全体として、鉱工業部門の景況は引き続き低迷している」と指摘した。