[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した2月の鉱工業受注指数は、前月比1.4%低下した。海外からの受注が大幅に減少し、新型コロナウイルスの影響が出たとみられる。
調査対象の2月は、新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けたロックダウンのドイツ経済への影響が本格化する前だが、海外ではすでに感染拡大による経済への影響が深刻になっていた。ただ、低下幅はロイターがまとめたコンセンサス予想(2.4%低下)を下回った。1月は4.8%上昇(改定値)だった。
海外からの受注は3.6%減少。
ユーロ圏からの受注は5%減、ユーロ圏以外の海外からの受注は2.7%減だった。
ドイツにとって最大の貿易相手国であり、ドイツ製造業が需給の両面で中国やイタリアなどは2月時点で感染拡大の打撃を大きく受けていた。
国内からの受注は1.7%増えた。
経済省は「今回のデータは、パンデミックが起こる前にドイツ製造業不況が終わっていたことを示す。だがパンデミックによる世界的な経済への打撃を考えると、3月、4月は受注が大幅に減少し、第1・四半期と第2・四半期は生産が急減すると予想しなければならない」と指摘した。
INGのエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏は、2月の鉱工業受注データから、新型コロナの影響の第一波が穏やかだったとみられるが、今後数カ月で影響が深刻さを増すだろうと述べた。
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