[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツの主要経済研究所は14日、2020年の国内経済成長率見通しをマイナス5.4%に下方修正した。4月時点ではマイナス4.2%と予想していた。新型コロナウイルスの感染防止策の影響で、当初予想より回復が遅れる見込みとした。
21年の成長率見通しも、4月時点のプラス5.8%からプラス4.7%に引き下げた。22年については2.7%のプラス成長を見込んでいる。
キール世界経済研究所(IfW)は、外食や観光、イベント、航空など、ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保の措置による打撃が特に大きい業界が、景気回復の足かせになっていると指摘。
IfWの経済予測責任者、ステファン・クース氏は「これらの分野の活動は、新型コロナ感染防止策が概ね解除されて初めて、他の業界に対する遅れを取り戻すことになるだろう」と述べた。