[トロント 1日 ロイター] - IHSマークイットが公表した1月のカナダ製造業購買担当者景気指数(PMI)は、季節調整済みで54.4と前月の57.9から低下し、昨年7月以来の低水準となった。ただ、景気拡大と縮小の分岐点となる50は上回った。
12月のPMIは、調査を開始した2010年10月以来の高水準だった。
IHSマークイットのエコノミスト、Shreeya Patel氏は「直近のデータはカナダの製造業が拡大したことを示している」と指摘した上で、新型コロナウイルス封じ込めのための規制や国境閉鎖が、今後も輸出や製造業活動に影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。
新規受注は53.6で、12月の57.2から低下。雇用指数も51.3と、前月の55.8から低下した。
生産見通しを示す指数は64.1から60.2に低下し、半年ぶり低水準を記録した。ただ、50は上回り、製造業者が今後のコロナ関連規制緩和を期待し、向こう1年の生産状況を楽観していることが示された。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210202T010107+0000