[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント、コアロジックが1日公表した5月の豪住宅価格は前月比2.2%上昇した。上昇は8カ月連続。伸び率は1980年代終盤以降で2番目の大きさとなった。
4月の前月比は1.8%上昇だった。5月は前年比で10.6%、3─5月では7.0%上昇した。
シドニーでは5月に3.0%上昇。3─5月は9%超上げた。メルボルンも5月は1.8%、ブリスベンは2.0%、アデレードは1.9%それぞれ上昇した。
コアロジックのリサーチディレクター、ティム・ローレス氏は「経済状況の改善と低金利が消費者心理を引き続き支えており、力強い住宅需要が継続している」としたほか、供給量も平均を大きく下回っていると指摘した。
これとは別に豪連邦統計局(ABS)が発表した4月の民間住宅建設許可件数は前年同月比67.4%増加し、過去最高となった。全体の住宅建設許可件数は約40%増えた。
記録的な低金利と政府の支援策「ホームビルダー」が住宅需要を押し上げている。
また、ABSが1日発表した第1・四半期の豪経常黒字は183億豪ドルと過去最高となった。2兆豪ドル(1兆6000億米ドル)規模の豪経済が従来予想よりも速いペースで拡大した可能性を示唆している。
2日に発表される第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比1%増が見込まれている。