[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日発表した6月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比5.2%増の1518兆8000億円となった。残高が過去最高を更新する一方で、伸び率は縮小傾向が続き2020年5月以来の低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で企業や個人の預金が増えた前年の反動が続いている。
M3のうち、預金通貨は9.3%増の863兆5000億円で、伸び率は前月の12.2%から鈍化。20年4月以来の低い伸びにとどまった。現金通貨は3.9%増の110兆4000億円。CDは36.8%増の36兆5000億円となり、伸び率が過去最高となった。
M2は5.9%増の1169兆7000億円で、残高が過去最高を更新した。
広義流動性は5.9%増の1998兆1000億円となり、残高が過去最高。広義流動性のうち、投資信託は0.6%減の86兆4000億円。20年1月以来の低い伸び率となった。
*日銀の発表資料は以下のURLをダブルクリックしてご覧下さい。
マネーストック: http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms2106.pdf