[台北 9日 ロイター] - 台湾財政部が9日発表した7月の貿易統計によると、輸出は13カ月連続で増加し、過去最高額を記録した。世界的に不足している半導体の生産が拡大した。
7月の輸出は前年比34.7%増加し過去最高の379億5000万ドルとなった。
ロイターがまとめたアナリストの予想は前年比29.5%増加。6月は同35.1%増だった。
財政部は、各国の経済が段階的に再開されたことや、在宅勤務・学習を支援するハイテク製品への旺盛な需要が続いていることが輸出を押し上げたとし、今年の輸出および輸入は約11年ぶりの高い伸びになると予想した。
エレクトロニクス製品の輸出は146億7000万ドルで過去最高。半導体輸出は前年比34.3%増加した。
財政部は下半期の輸出について、台湾製の先端半導体や、年末商戦向けの強い需要が寄与するとして「慎重ながら楽観的」との見通しを示した。
新型コロナウイルス変異株の世界的広がりによるリスクはあるものの、世界経済の回復やパンデミックがもたらしたハイテク製品需要の恩恵を享受するという。
7月の中国向け輸出は前年比23.8%増の155億8000万ドル、米国向け輸出は同28%増え過去最高となった。
総輸入は前年比41%増加し過去2番目の高水準となった。エコノミストの予想は35%増加。6月は42.3%増加だった。
財政部は8月の輸出は前年比20─25%増加と予想した。