[30日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が30日に発表した7月の中古住宅販売仮契約指数は、前月比1.8%低下し110.7となった。低下は2カ月連続。供給制約が重しとなった。市場予想は0.4%上昇だった。
前年同月比では8.5%低下。前月の仮契約指数は前月比2.0%低下に改定された。
中古住宅販売仮契約は1─2カ月後に販売取引が成立するため、住宅市場の先行き指標とされている。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は声明で「市場は多少冷え込み始めているかもしれないが、現時点では購入希望者の需要に見合うだけの供給がない」と指摘。「在庫は徐々に拡大しており、住宅購入者は今後数カ月のうちに選択肢が増え始めるはずだ」と述べた。
仮契約は中西部や北東部、南部で減少。西部では増加した。前年比では4地域そろって落ち込んだ。
ユン氏は「売りに出されている住宅は依然として大きな関心を集めているものの、熱狂的な応募の集中や倍率が2桁に達するような動きはほとんどの地域で解消されている」とした。