[パリ 4日 ロイター] - IHSマークイットが4日発表した10月の仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は56.6と3カ月ぶりの高水準となった。需要の状況が改善したほか雇用が20年ぶりの大幅な伸びとなった。
9月は56.2だった。
サービス業と製造業を合わせた総合PMI改定値は54.7と前月の55.3から低下した。港湾での新型コロナウイルス感染対策などによる供給網の問題が製造業を圧迫した。
サービスPMI、総合PMIともに速報値から改定はなかった。
IHSマークイットのシニアエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は供給の問題により景気回復が打撃を受けていると警告。
「経済活動が新型コロナ禍前の水準に戻るにつれて、サービス業の生産はなお比較的大幅なペースで増加している。需要の状況は依然として堅調で、企業は人員を増やしている」と指摘。「しかし製造業で起きていることを無視することはできない」とも述べた。