[マドリード 5日 ロイター] - IHSマークイットが5日発表した12月のスペインのサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は55.8で、11月の59.8から低下し、4月以来の低水準となった。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の拡大で消費者信頼感と需要が損なわれた。
ただ、景況拡大と悪化の節目である50は上回った。サービス部門はスペインの経済生産の半分前後を占める。
調査対象企業によると、オミクロン株を懸念する消費者がホテルやレストランの予約をキャンセルしたという。
IHSマークイットは「ホスピタリティーサービスを提供する企業にとっては休暇期間が販売・売上面で重要であることを考えると、オミクロン株の新たな拡大は最悪のタイミングで起こった」と指摘した。
雇用は増加し続け、コスト上昇要因となっている。電気、エネルギー、燃料、輸送サービス、サプライヤー商品全般で価格が上昇した。