[東京 13日 ロイター] - 政府は、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)について、足元の税収の増加を踏まえ高成長を前提とした場合、2026年度に黒字化すると見込んでいる。黒字化の時期を、前回試算の27年度から1年、前倒しした。複数の関係者への取材で明らかになった。
14日にも開かれる経済財政諮問会議で、中長期試算として公表される見通し。
政府は、22年度の税収を65兆2400億円程度と見積もっている。21年度当初(57兆4480億円)からは7兆7900億円増える想定で、過去最高だった20年度決算額も大幅に上回る。
プライマリーバランスは、社会保障関係費や公共事業など毎年の歳出(除く国債費)と税収など歳入との差額で、財政健全化の目安となる。政府は25年度にPB黒字化を達成する目標を掲げているが、21年6月に閣議決定した「骨太の方針」で、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、年度内に目標年度を再確認するとしている。