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豪経常黒字、第4四半期は大幅縮小 純輸出のGDP下押しは軽微

発行済 2022-03-01 11:13
更新済 2022-03-01 11:46
© Reuters.     豪連邦統計局が1日発表した第・四半期の経常収支は127億豪ドル(92億2000万米ドル)の黒字となり、黒字額は第3・四半期の220億豪ドルから大幅に縮小した。写真はビ

[シドニー 1日 ロイター] - 豪連邦統計局が1日発表した第・四半期の経常収支は127億豪ドル(92億2000万米ドル)の黒字となり、黒字額は第3・四半期の220億豪ドルから大幅に縮小した。輸入が輸出を上回ったほか、多額の配当金が海外に流出したことが背景。黒字は市場予想の149億豪ドルも下回った。

ただ、純輸出は国内総生産(GDP)を0.2%ポイント押し下げるにとどまった。アナリストは1.0%ポイントの押し下げを予想していた。

政府支出も足を引っ張ったが、企業在庫が大幅に増加したことで影響が相殺され、アナリストは景気見通しについて強気な見方を示している。

ウエストパックのシニアエコノミスト、アンドリュー・ハンラン氏は「純輸出による第4・四半期の成長下押しは予想よりもかなり小幅だった」とし、「第4・四半期GDP予想を2.8%増から3.3%増に上方修正した」と述べた。

第4・四半期GDPは2日に発表される。消費者需要の回復を背景にすでに3%の大幅な伸びが予想されている。

1月の小売売上高が増加し、銀行も2月まで健全なカード支出を報告していることから、好調な景気回復が続くとみられる。

こうした景気の底堅さはオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の楽観的な見通しを支持している。

ただ中銀はこの日開催の理事会で、政策金利を0.1%に据え置き、賃金の伸びが加速するまで忍耐強く政策を運営する方針を繰り返す見通しだ。

ロシアのウクライナ侵攻で地政学的な不透明感が強まっているほか、国内ではニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の大規模洪水が影を落としている。

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