[ロンドン 27日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)は27日、インフレ指標の改善に向けて、鉄道料金と中古車価格の調査を強化する方針を示した。2023年の優先課題とする。
24年は食料品価格と民間住宅家賃の調査を拡充する。
中古車業界のハンドブックには現在、毎月100件の中古車価格が掲載されているが、自動車販売のウェブサイトからは毎月40万件の中古車価格の情報を取得できる。
また、鉄道データベースへのアクセスが可能になったことで、英国で購入されたほぼ全ての切符の値段を調べられるという。
ONSはスーパーマーケットのレジから直接取得したデータに基づく物価変動の最初の推計値を23年6月に公表することも明らかにした。価格や購買習慣の変化に関する情報をこれまで以上に入手できるようになる。こうしたデータは約2年後に総合インフレ率に組み込まれる予定。
ONSは、主に最貧困層が購入する低価格食品の価格変動を示す「最小コスト指数」の開発も進めている。スーパーマーケットのウェブサイトのデータを基にする。主要食料価格の変動で最貧困層がどのような影響を受けているかが明らかになるという。同指数は初夏に公表する。