40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

米銀行の収益費用比率、下期に改善か 上期は悪化

発行済 2022-09-15 13:02
更新済 2022-09-15 13:10
© Reuters.  米銀行は世界的な景気悪化による収入減や、人材獲得競争によるコスト高などで上半期に悪化した「収益費用比率」が、下半期には改善に向かうとアナリストは見ている。写真はカリフォ

[13日 ロイター] - 米銀行は世界的な景気悪化による収入減や、人材獲得競争によるコスト高などで上半期に悪化した「収益費用比率」が、下半期には改善に向かうとアナリストは見ている。

収益費用比率は営業経費を収入で割ったもの。銀行の経営状態を測る指標として注目され、数値が低いほど経営効率が良い。

KBWの銀行調査部門を統括するクリストファー・マクグラティ氏は「今の予測では、米銀の今年の収益費用比率は昨年の58%弱から57%弱へと緩やかに改善する見通しだ」と述べた。

収益費用比率の小幅な改善予想は、収入全般の伸びが高まることを見越したものだ。

マクグラティ氏は、資本市場の動きが劇的に減速しているにもかかわらず、純金利収入の伸びは加速していると指摘。全体的な収入の伸びが経費の伸びを上回るはずだと予想した。

決算報告から算出した米主要行の上半期の収益費用比率は、JPモルガンが60%、シティグループが66%といずれも2014年以来の水準に急上昇。モルガン・スタンレーは71%で19年以来の高水準、ゴールドマン・サックスとウェルズ・ファーゴはそれぞれ62%と77%で20年以来の高水準だった。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)は前年同期の69%から67%に改善したが、新型コロナウイルス感染拡大前の19年の水準を依然9.5ポイント上回っている。

アナリストの間では同比率は50─60%が最適との見方が一般的だ。

米銀の収益費用比率が上期に悪化したのは、投資銀行業務が記録的に好調だった昨年から落ち込んだことが主因。加えて住宅ローン金利が急上昇し、株式・債券の主要指標が下落して富裕層向け資産運用事業が不振となった。

ディーボルド・ニックスドルフのサイモン・ポーリー氏は、さらに給与や手当で経費が膨らんだと指摘した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます