[ベルリン 18日 ロイター] - 独欧州経済センター(ZEW)が18日発表した10月の独景気期待指数はマイナス59.2と、前月のマイナス61.9から小幅に上昇した。
ロイターがまとめた市場予想はマイナス65.7だった。
ただ現況指数は11.7ポイント低下のマイナス72.2と前月から大幅に悪化、楽観できる余地は乏しい。
ZEWのワムバッハ所長は「今後6カ月で実質国内総生産が減少する可能性も大幅に高まった」とし「全体として経済見通しは再び悪化している」と述べた。
デカバンクのアナリスト、アンドレアス・ショイエレ氏は、ガス・電気高騰対策の発表が心理の安定に寄与したが、まだ実施されていないため、現況指数が悪化したと分析。
ハウク・アウハウザー・ランペのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「ガス高騰対策でもエネルギー危機のリスクは残っている。世界情勢は深刻だ。ドイツは景気後退に向かっている」と述べた。