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貿易赤字12月は5カ月ぶり2兆円割れ、円高進行なら赤字縮小継続か

発行済 2023-01-19 09:23
更新済 2023-01-19 11:37
© Reuters.  財務省が19日発表した昨年12月の貿易統計速報は、貿易収支が1兆4485億円の赤字だった。写真は2017年3月、都内の港湾施設で撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 財務省が19日に発表した2022年12月の貿易統計速報によると、貿易収支は1兆4485億円の赤字だった。円高による輸入価格の下落で、赤字額は5カ月ぶりに2兆円を下回り、ロイターの予測中央値の赤字額(1兆6528億円)も下回った。市場では、日銀の政策修正観測が高まる中で先行き円高が進み、貿易赤字は縮小傾向になるとの声が出ている。

資源価格の高騰や円安の進展で、22年暦年の貿易収支は19兆9713億円の赤字となり、1979年以降で最大の赤字額となった。

12月の輸出は、前年同月比11.5%増の8兆7873億円と22カ月連続で増加した。自動車や鉱物性燃料、建設用・鉱山用機械の輸出が伸びた。

地域別では、米国向けが16.9%増の1兆7309億円、欧州連合(EU)向けが27.0%増の8659億円だった。アジア向けは4.1%増の4兆7553億円。ただ、新型コロナウイルスの感染急増に伴う経済活動の停滞で中国向けは6.2%減の1兆6178億円となった。

輸入は引き続き石炭、原粗油、液化天然ガスが押し上げた。12月は20.6%増の10兆2357億円。対前年では23カ月連続で増加したが、前月の10兆8649億円は下回った。

みずほリサーチ&テクノロジーズの酒井才介主席エコノミストは、今後も緩やかに貿易赤字が縮小していくとみている。欧米の景気後退で輸出は振るわないものの、春先にかけて日銀の政策修正観測が高まりで円高が進むと予想。円高で輸入物価は一段と押し下げられると話す。

<22年暦年は20%円安、原粗油の輸入単価は過去最高>

22年暦年では、輸出が前年比18.2%増の98兆1860億円となったのに対して輸入は39.2%増の118兆1573億円。金額はともに過去最高だが、資源価格高騰と円安で輸入額が大きく膨らんだ。

税関長公示レートの平均値で22年のドル/円は130.77円で前年比19.5%の円安。原粗油の円建て輸入単価は1キロリットル当たり8万4728円で過去最高となった。

(和田崇彦)

*エコノミストのコメントや22年暦年の記述を追加して再構成しました。

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