[ジュネーブ 1日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)は1日、世界の財貿易(モノの貿易)について、2022年末に伸びが鈍化し、23年第1四半期も低調に推移するとの見通しを示した。
ただ、新型コロナウイルス規制解除に伴い、中国の港湾でコンテナ処理能力が回復し始めているほか、新規輸出受注が上向いていることから、貿易低迷は短期間にとどまる可能性があるとした。
財貿易に関するWTOの指数は3月に92.2と昨年11月時点の96.2から低下した。指数は100を下回ると、トレンドを下回っていることを示す。
内訳では自動車が100を上回った。米国、欧州、日本で販売と生産がトレンドを上回り、中国の減少分を補った。
一方、コンテナ輸送、電子部品、原材料の指数は全てトレンドを下回り、低下した。