[14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が14日公表したデータによると、5日までの週の全商業銀行の預金残高は季節調整前ベースで17兆4300億ドルと、前週の17兆3500億ドルから増加した。
シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の経営破綻をきっかけに、中小行などから大規模な預金流出が起きて動揺した米銀行セクターへの信頼が、持ち直してきた兆しがうかがえる。
預金増加幅は、最大手25行と中堅・小規模銀行の間でほぼ差がなかった。このため大手行の預金残高は引き続き2行破綻前の水準より多く、小規模行は少ないままだ。
5日までの週の全銀行の融資・リース残高は12兆0600億ドルで、前週の12兆0700億ドルとほぼ変わらず、これまでの預金減少が融資能力を大きく低下させた様子は見られなかった。