[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した3月の財(モノ)貿易赤字は前月比8.1%減の846億ドルだった。輸出が増えた一方、輸入が減って赤字が大幅に縮小した。2023年第1・四半期の国内総生産(GDP)の好材料となった。
財の輸出は49億ドル増の1727億ドル。原油、自動車、消費財を含む工業用品が増えたのが押し上げた。食品の輸出は4.5%減った。
財の輸入は25億ドル減の2573億ドル。工業用品、資本財、その他の財が減ったのが押し下げた。消費財の輸入は2.4%増えた。
同日発表された3月の卸売在庫は0.1%増。2月も0.1%伸びていた。
小売在庫は3月に0.7%増。2月は0.3%増えていた。
GDP成長率の計算に含まれる、自動車を除く小売在庫は3月に0.4%増。2月は0.1%減っていた。
政府は27日に第1・四半期のGDP速報値を発表する。ロイターがまとめた市場予想は年率換算で前期比2.0%増。22年第4・四半期は2.6%増えていた。
貿易は22年第4・四半期まで3四半期連続でGDPの伸びに寄与し、第4・四半期のGDP成長率を最も押し上げたのは在庫投資だった。