[ニューデリー 27日 ロイター] - スリランカ中央銀行は27日に発表した年次報告で、今年の国内経済が2%のマイナス成長になるとの予想を示した。同国は外貨準備高の減少でここ数十年来で最悪の金融危機に陥っている。
ただ、2024年には3.3%のプラス成長になるとしている。
昨年は、深刻な政情不安とインフレ高騰、通貨相場の大幅下落で7.8%のマイナス成長となった。
国際通貨基金(IMF)は今年の経済成長率をマイナス3.1%、世界銀行はマイナス4.3%と予想している。
CALグループのチーフストラテジストは「スリランカ経済は22年半ばから徐々に落ち着いてきた。観光などの回復は予想以上の可能性があるほか、消費需要にも弾みがついている。ベース効果と相まって、状況は改善するかもしれない」と述べた。