[ワシントン 31日 ロイター] - 米国の対米外国投資委員会(CFIUS)が2022年に審査した対内投資案件は過去最多を更新した。米財務省が31日、発表した。
昨年に審査対象となった承認申請は286件で、これまでの過去最多だった21年の272件、19年の187件を上回った。22年の申請件数の約80%が金融、情報とサービス、製造業に関するものだった。
中国の投資家による承認申請は審査対象が36件に上り、前年の44件から減少。20年の17件は上回った。
CFIUSは「投資対象の技術を含め、審査案件はますます複雑になっており、特定されたリスクを解消するために、より多くの国家安全保障上の合意が必要になっている」と指摘した。
米国企業に投資する外国企業は、過半数に満たない株式取得の場合も含め、大半の案件についてCFIUSに承認を申請する必要がある。CFIUSは国家安全保障上の観点から審査し、取引を阻止することができる。