[ソウル 1日 ロイター] - 1日発表の7月の韓国貿易統計によると、輸出が予想以上に減少し、過去3年余りで最も急激な落ち込みを記録した。中国向けの低迷が続いており、輸出の不調が長期化する懸念が強まった。
7月の輸出は前年比16.5%減の503億3000万ドル。減少率は6月の6.0%、ロイターのエコノミスト予想の14.5%を上回り、2020年5月以来の大幅な落ち込みとなった。減少は10カ月連続で、20年1月以降最長を記録した。
産業通商資源省によると、半導体産業の低迷や原油価格の下落、比較対象の前年比が高水準だったことが大幅減少の要因。
半導体輸出は33.6%減少し、前月の28%減から一段と落ち込み、12カ月連続の減少となった。石油製品の輸出は42.3%減少した一方、自動車は15%増加した。
中国向け輸出は25.1%減で、3カ月ぶりの大きな落ち込みとなった。米国向けは8.1%減、欧州連合(EU)向けは8.4%減だった。
7月の輸入は25.4%減の487億1000万ドル。前月は11.7%減、エコノミスト予想は24.6%減だった。
7月の貿易黒字は16億3000万ドルで、6月の11億3000万ドルから拡大した。