[ジャカルタ 9日 ロイター] - インドネシア産業省は9日、三菱自動車が2024年に5兆7000億ルピア(約540億円)を投じ、同国での生産能力を拡大する方針だと明らかにした。
同省の声明によると、三菱自は24年に年間生産能力を最大25万台に引き上げたい考えで、日本で軽商用車として販売している電気自動車(EV)「ミニキャブ・ミーブ」の生産を年内にインドネシアで開始する。
インドネシア政府はEV生産への投資を誘致するため、奨励金を提供している。アグス産業相は、国内のEV工場に投資している企業に対するEVの完成車(CBU)の輸入関税や付加価値税を撤廃することも検討していると説明。「実現すれば、投資やEV需要が増えると楽観している」と話した。
三菱自の広報は、東京本社の幹部が9日にアグス氏と会談したと認めたものの、それ以上のコメントは控えた。