[ジャカルタ 22日 ロイター] - インドネシア中央銀行が22日公表した第2・四半期の経常収支は2年ぶりの赤字となった。コモディティー(商品)価格の下落と世界経済の低迷が背景。
赤字幅は19億ドルで、国内総生産(GDP)比0.5%。第1・四半期は30億ドルの黒字で、黒字幅はGDP比0.9%だった。
資源国のインドネシアは、新型コロナウイルス規制の解除やウクライナ戦争を受けた国際商品価格の上昇で2021─22年に輸出が急増した。
ただ今年は、石炭やパーム油など主力商品が値下がりし、輸出が鈍化している。
第2・四半期はサービス貿易の赤字も拡大した。
第2・四半期の国際総合収支は74億ドルの赤字。資本移転収支
と金融収支が赤字だった。中銀によると、海外市場の不透明感に伴うポートフォリオ投資の流出が背景。第1・四半期は65億ドルの黒字だった。
中銀のペリー・ワルジヨ総裁はセミナーで、来年の経常赤字をGDP比0.5─1.3%と予測。今年についてはGDP比0.4%の赤字─同0.4%の黒字を予想した。