[ニューデリー 22日 ロイター] - インド財務省は22日公表した月例経済報告で、世界的な不確実性と国内の混乱に起因する国内のインフレ圧力に対し、政府とインド準備銀行(中央銀行)が一層警戒する必要があると指摘した。
7月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は、野菜や穀類の価格高騰を受け1年3カ月ぶりの高水準だった。
報告は「世界的な不確実性と国内の混乱により、インフレ圧力は今後数カ月間高止まりする可能性があり、政府と中銀の一層の警戒が必要である」とした。
財務省は、物価上昇圧力はその後和らぐと予想。「農産物が市場に入ってきており、農業部門の状況は安定している。食品の価格圧力は一過性と予想される」とした。
エルニーニョ現象の影響もあり、大半の地域で雨がほとんど降らず、8月は100年余ぶりの少雨となる見込み。
インドは国内供給確保に向け、タマネギやコメの輸出規制を実施している。