[モスクワ 23日 ロイター] - 貿易関係者によると、複数の保険会社はロシアの黒海沿いの港で操業する用船者に対し、戦争保険料を値上げすると通知した。
戦争保険料は、ロシアのウクライナ侵攻後、通常の保険料に上乗せして請求されているが、ロシアが7月中旬に黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から離脱した後は、黒海の港での軍事行動がエスカレートしている。
戦争保険料は貨物原価の1%前後から1.20─1.25%前後に引き上げられた。
ロシア産石油をスエズマックス型タンカー(12万─20万トン級)でインドに輸送する場合、1航海当たりの保険料が20万ドル増え、保険料の総額は100万ドル近くになる。
巨額の値上げではないが、ロシアの石油輸出コストはウクライナ侵攻に伴う制裁で2022年2月以降、急増している。
値上げは主にロシアの石油貨物に適用されるという。