[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所が28日公表した調査によると、8月の国内輸出産業の業況は一段と悪化した。ただ、低迷している化学部門に改善の兆しが見られた。
8月の輸出見通し指数はマイナス6.3と、前月のマイナス6.0から低下。
IFOの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は「ドイツの輸出企業は世界的な需要低迷で引き続き苦戦を強いられている。グローバルなレベルで競争がしづらくなっていると不満を訴える企業も増えている」と述べた。
化学部門はインフレに伴う需要低迷とエネルギーコスト高で今年の業績悪化が見込まれているが、今回の調査では輸出増加を予想した。
同部門は、自動車、建設、農業、繊維などさまざまな分野で使われる素材を生産しているため、経済全体の動向を探る手掛かりとなる。
自動車部門は明るい見方と悲観的な見方がほぼ均衡。機械・設備メーカーの見通しは一段と悪化した。