[メキシコ市 29日 ロイター] - メキシコ国立統計地理情報院が29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.8%増と、速報値の0.9%増から下方改定した。金融情報会社リフィニティブがまとめた予想の1.0%増も下回った。アナリストの間では景気鈍化を警告する声が上がった。
第三次産業(サービス業)は0.7%増となり、速報値の1%増を下回った。農業、漁業、鉱業などの第一次産業は0.7%増で、速報値を0.1%ポイント下回った。製造業を含む第二次産業は1.2%増と、速報値の0.8%増を上回り、建設需要の旺盛さを示した。
パンテオン・マクロエコノミクスは、第2・四半期は堅調な上期に寄与したとしたが、今後勢いが落ちる可能性が高いとも警告した。
中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「労働市場の底堅さやインフレ鈍化など堅調なファンダメンタルズが、金融環境の引き締まりによる影響を打ち消している」と述べた。一方「金融の引き締まりと主要部門の低迷が現在、明らかな足かせとなっている」と指摘した。
第2・四半期GDPは前年比3.6%増。速報値の3.7%増から下方改定された。