[モスクワ 13日 ロイター] - ロシア中央銀行は13日、1─11月の経常黒字が505億ドルとなり、前年同期比で77.4%減少したと明らかにした。数量ベースの輸出減で貿易黒字が押し下げられたためとしている。
2022年は経常黒字が過去最高の2274億ドルに達していた。ウクライナ侵攻を受けて西側がロシアを孤立させる取り組みを講じたが、輸入が減少し、原油・ガス輸出の好調で海外からの資金流入が続いた。
今年は原油・ガス収入が減少しているが、ここ数カ月は、原油価格の上昇に加え、ロシアの原油貿易に対する西側の一部制裁が当初予想ほど効果を発揮せず、若干回復している。
財務省が先週発表した1─11月のエネルギー収入は前年同期比22.8%減だった。
中銀によると、貿易黒字は62.5%減の1090億ドル。輸出は1540億ドル減少、輸入は274億ドル増加した。
中銀は輸出回復を受け、今年通年の経常黒字を600億ドルと予想、今年に入り示していた260億ドルから上方修正した。