[パリ 15日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめたフランスの12月のHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値は44.3と37カ月ぶりの低水準となった。製品とサービスの需要が共に一段と低下した。
好不況の分かれ目となる50を7カ月連続で下回った。
ロイター調査の予想は46.0、11月の改定値は45.4だった。
製造業PMI速報値も42.0と前月の42.9から低下し43カ月ぶりの低水準を記録した。ロイター調査の予想(43.3)も下回った。
サービス業と製造業を合わせた総合PMIは43.7と11月の44.6から低下した。予想は45.0だった。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のエコノミスト、タリク・カマル・チョードリー氏は「仏経済はリセッション(景気後退)の泥沼に陥っている」と指摘。「サービス業と製造業はいずれも前月に比べて縮小傾向が強まっている」と述べた。
「仏産業界はとりわけ将来の見通しについて懸念を表明した。国内外からの受注が激減しており、雇用の減少が拡大する中で雇用に問題が生じていることを示している」と分析した。