Nell Mackenzie
[ロンドン 4日 ロイター] - 著名投資家クリフ・アスネス氏の資産運用会社AQRキャピタル・マネジメントは2023年に複数のファンドで運用成績が2桁のプラスとなった。株式の選別や債券、欧州天然ガス、鉄鉱石相場が寄与した。関係者が4日、明らかにした。
クオンツ戦略で知られるAQRで最も長く運用されているマルチ戦略のAQRアブソリュート・リターン・ファンドの運用成績は18.5%。22年は約44%だった。
関係者によると、銘柄選択、特にバリュー投資が昨年の成績に寄与したという。
アスネス氏は23年1月に同年について、特定のセクターで「割安企業をロング、割高企業をショート」とする投資がかなり魅力的になるだろうと予想していた。
関係者によると、比較的新しいマルチ戦略ファンドのAQRエイペックス・ストラテジー・ファンドも好調な株式取引と一部経済動向が寄与し、16.2%のプラスとなった。22年は17.1%だったという。
オルタナティブトレンドに追随するヘリックス・ストラテジー・ファンドのリターンは14.3%。債券と鉄鉱石、欧州天然ガス、電力価格などコモディティー(商品)市場が追い風となった。22年は49.1%だった。