Ismail Shakil Promit Mukherjee
[オタワ 7日 ロイター] - カナダ統計局が7日発表した2023年12月の貿易収支は3億1200万カナダドル(2億3150万米ドル)の赤字だった。自動車などの輸出が減少する一方、消費財を中心に輸入が拡大し、市場予想(11億カナダドルの黒字)に反して赤字を計上した。
11月の貿易黒字は15億7000万カナダドルから10億6000万カナダドルに下方改定された。
12月の輸出は1.9%減で、2カ月連続で減少した。輸入は0.2%増だった。
品目別では、輸出の5分の1以上を占める自動車と自動車部品の輸出が8.2%減少した。電気自動車(EV)へのシフトが進む中、一部車種の生産終了が影響したという。
原油価格が7%近く下落したことも輸出を押し下げた。エネルギー製品は輸出全体の4分の1を占める。
輸入は消費財の伸びが目立ち、医薬品や衣料品、アクセサリーなどが増加した。
CIBCのエコノミスト、キャサリン・ジャッジ氏は「外需の悪化を踏まえると、24年序盤の成長を貿易がけん引し続けるとは思わない」と述べた。