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ユーロ圏総合PMI、3月改定値は50を回復 サービス業がけん引

発行済 2024-04-04 17:58
更新済 2024-04-04 18:00
© Reuters.  4月4日、S&Pグローバルがまとめた3月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.3と、前月の49.2から上昇。フランクフルトで2023年7月撮影

[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた3月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.3と、前月の49.2から上昇。好不況の分かれ目となる50を2023年5月以来初めて上回った。速報値の49.9から上方修正された。

ただ回復にはばらつきがあり、サービス業が予想以上に上向いたことで、製造業の不振を補った格好だ。

3月のサービス部門PMIは51.5と、前月の50.2から上昇。速報値の51.1から上方修正された。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「ようやく良いニュースが戻ってきた。ユーロ圏のサービス部門は、2月に活動が安定し、3月は緩やかな成長の兆しを見せ、徐々に足場を固めつつある」と語った。

サービス業の需要は増加し、新規事業指数は49.8から51.4へと上昇し、節目の50を上回った。

デラルビア氏は、特に8カ月低迷していた新規事業が成長を再開したことは心強いと指摘。賃金の伸びがインフレ率を上回ったことで、家計の購買力が強化され、この良好な傾向は続くと予想されるとした。

サービス業が成長を回復したことで、今後1年に対する総合的な楽観度は大幅に改善し、指数は60.5から61.8に上昇した。

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