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欧米為替見通し:ドルは下値を警戒、円買いを仕掛けやすい地合い継続

発行済 2016-04-12 17:22
更新済 2016-04-12 17:33
欧米為替見通し:ドルは下値を警戒、円買いを仕掛けやすい地合い継続
今日の欧米外為市場では、ドル・円は下値を警戒する展開となりそうだ。
ドル買い材料が乏しいなか、前週の安倍晋三首相による為替介入けん制発言で円買いを仕掛けやすい地合いは続く見通し。
一方、米金融当局者の講演会で早期利上げに積極的な発言が聞かれれば、ドル売りを弱める可能性はあろう。
ドル・円は、先月末のイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利上げ方針に慎重な姿勢を示してからドル買いは後退している。
また、安倍首相の米紙インタビューでの発言が為替介入に否定的な見解と市場には受け止められており、円買いを仕掛けやすい地合いは続きそうだ。
麻生太郎財務相は12日午前、足元の動きについて「関心と緊張感を持って見ていく必要がある」と述べているが、円買いの流れを反転させる要因になるとは考えにくい。
一方で、今晩は米金融当局者による発言が注目される。
22時には連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権はないが利上げにはやや前向きなハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の講演が予定されている。
また、日本時間13日4時にはウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、同5時にはラッカー・リッチモンド連銀総裁が相次いで講演する。
これまで通り早期利上げに積極的な発言が聞かれればドル売りを弱める手がかりとなるだろう。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・3月消費者物価指数(前年比予想:+0.4%、2月:+0.3%) ・17:30 英・3月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.3%、2月:+1.2%) ・17:30 英・3月生産者物価指数・産出(前年比予想:-1.0%、2月:-1.1%) ・21:30 米・3月輸入物価指数(前月比予想:+1.0%、2月:-0.3%) ・22:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済見通し) ・22:00 IMF世界経済見通し ・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル) ・03:00 米・3月財政収支(予想:-1035億ドル、15年3月:-529億ドル) ・04:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演 ・05:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演

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