日経平均は3日続落。
21日の米国市場でNYダウは大幅に続落し、631ドル安となった。
原油先物相場の連日の急落などが嫌気され、ハイテク株を中心に売りが広がった。
本日の日経平均もこうした流れを引き継ぎ171円安からスタートすると、朝方には一時18858.25円(前日比422.53円安)まで下落。
その後19000円を挟みもみ合う展開となったが、アジア株が底堅く推移したことや日銀による上場投資信託(ETF)買い観測が支えとなり、引けにかけてやや下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比142.83円安の19137.95円となった。
東証1部の売買高は12億4729万株、売買代金は2兆0829億円だった。
業種別では、空運業、石油・石炭製品、鉱業が下落率上位だった。
一方、パルプ・紙、その他製品、医薬品が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は23%となった。
個別では、売買代金トップのソフトバンクG (T:9984)が4%超の下落。
米ハイテク株安に加え、傘下の投資ファンドに出資する産油国の動向が懸念されたようだ。
東エレク (T:8035)、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)も軟調。
出光興産 (T:5019)は配当維持が好感される一方、原油安が売り材料視されて5%超の下落。
一部証券会社の投資判断引き下げが観測されたH.I.S. (T:9603)も売りがかさんだ。
また、アイスタイル (T:3660)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、アクティビスト(物言う株主)ファンドの株式保有が伝わった任天堂 (T:7974)や、米同業の決算が好感されたアドバンテス (T:6857)の堅調ぶりが目立った。
ファーストリテ (T:9983)やソニー (T:6758)は小じっかり。
前期業績を上方修正した新光電工 (T:6967)は急伸し、原油貯蔵能力のひっ迫に絡んだ思惑から明治海 (T:9115)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。