サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

スイス中銀、超緩和的な金融政策を維持 為替介入はトーンダウン

発行済 2021-03-25 18:48
更新済 2021-03-25 23:45
© Reuters. スイス中銀、超緩和的な金融政策を維持 為替介入はトーンダウン

[チューリヒ 25日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は25日、超緩和的な金融政策の維持を決定した。その一方でインフレ率の見通しを引き上げ、為替介入についての表現を弱めたが、拡張的な金融政策を終了するサインではないとの見方が大勢だ。

中銀は、政策金利と中銀預金金利をエコノミスト予想通りマイナス0.75%に据え置いた。

安全資産であるフランへの需要が後退する中、フランは対ユーロで3%値を下げている。

中銀は「最近の下落にもかかわらず、フランの価値は高いままだ。経済活動と物価動向を安定に向け、中銀は拡張的な金融政策を維持する」と説明。

また、「拡張的な金融政策は好ましい資金調達状況を提供し、フランの上昇圧力に対抗しているほか、経済に対する適切な信用と流動性の供給に寄与している」とした。

為替相場について、前回12月の会合では「さらに強力な介入を実施する用意がある」と表明したが、今回は「必要に応じて」行うとトーンダウンした。

ジョルダン総裁は、フランの下落を歓迎した上で、文言変更は当面の金融政策変更を示すものでは全くないと指摘。「必要なら介入するという姿勢に変わりはない」と述べた。

UBSのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は「介入への姿勢に変化が見られる」と指摘。「だが金融政策の変更ではない。スイスフランの対ユーロ相場がこれ以上の介入を望まない水準になったという事実を反映しているだけだ」と分析した。

中銀は2021年の国内経済成長率を2.5─3%と予測。昨年12月時点の予想から変更はなかった。

インフレ率見通しは小幅に引き上げ、21年は0.2%、22年は0.4%とした。今回初めて示した23年は0.5%と見込んでいる。

ジョルダン総裁はインフレ見通しは引き続き低いとし、物価安定達成の目標に向け超低金利政策を続ける必要があるとし「当面は金融政策を変更することはなく、拡張的政策を続けて景気を支援し、インフレをプラス圏に戻す」と語った。

© Reuters. スイス中銀、超緩和的な金融政策を維持 為替介入はトーンダウン

ザンクト・ガラー・カントナル銀行のエコノミスト、トーマス・シュトゥッキ氏は「中銀が物価上昇を一時的なものとみている限り、利上げは遠い」との見方を示した。

「スイス中銀は欧州中央銀行(ECB)(の動き)を待っており、ECBは米連邦準備理事会(FRB)を待っている」と語った。

*内容を追加します。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます