[フランクフルト 8日 ロイター] - ドイツ航空最大手ルフトハンザ (DE:LHAG)のシュポア最高経営責任者(CEO)は8日、独、スイス、ベルギー、オーストリアの各国政府に対し、支援を求める考えを示した。同社は新型コロナウイルスの影響で、大半の航空便の運航停止を余儀なくされており、危機的状況が長引くことが懸念されている。
シュポアCEOは、従業員向けにオンラインで公開した映像メッセージで「(各国政府との)協議が前向きな良い結果になると期待している」と語った。
新型コロナ感染拡大の影響で、同社の航空機の95%が運休。消息筋によると、独政府が数十億ユーロ規模の支援や同社の株式取得を協議しているという。
同CEOによると、ルフトハンザは幸いにして40億ユーロ以上の流動性資金を抱えているが、この一部はフライトがキャンセルとなった利用客の払込金によるものという。一方、同社は1時間当たり100万ユーロのペースで資金を失っており、こうした状況が今後数カ月続く可能性があるという。
シュポアCEOは「危機は、ほんの数週間前に想定した期間よりも長引くだろう」と語った。
ルフトハンザは、スイス国際航空やオーストリア航空、ブリュッセル航空を傘下に抱える。これまでも、各国政府に対する支援要請を検討していると明らかにしてきた。