[エルサレム 31日 ロイター] - イスラエル首相の安全保障政策顧問ツァヒ・ハネグビ氏は31日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を続ける中、ガザで拘束されている人質の解放に向けた「取引のめどは立っていない」と述べた。
テレビでの会見で、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるイスラエルへの攻撃は「許しがたい」と指摘。ただイスラエルがどのように対応するのかとの質問に対しては詳しい説明を控えた。
また、ガザの病院が停電に見舞われ、困難な状況にあるため、エジプトの病院がガザでの負傷者の治療を引き受けるべきとした一方、イスラエルはエジプトがパレスチナ難民の流入を懸念していることを理解しているとした。
さらにイスラエル軍の焦点はガザ北部でのイスラム組織ハマスとの戦闘にあるが、今後ガザ南部にもシフトすると言及。一方で、ハマスとの戦闘に注力するため、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対しては防衛態勢を取るとした。