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DeFiプロジェクト「Harvest.finance」【フィスコ・暗号資産コラム】

発行済 2021-01-05 15:32
更新済 2021-01-05 16:21
© Reuters.  DeFiプロジェクト「Harvest.finance」【フィスコ・暗号資産コラム】

Harvest.financeとは、Ethereumを基盤とするイールドファーミングのアグリゲーターで、ガバナンストークンはFARMである。

Yearn.financeと同様に、ユーザーはHarvest.financeを利用して自身のイールドファーミング(DeFi上のレンディングやDEX等のサービスに流動性として自身の資産を貸出・提供し、金利や手数料を得る行為)を最適化することができる。

Harvest.financeはCurve.Finance、Uniswap、CREAM、SushiSwapなどのプールに流動性を提供して利回りを獲得する。

ユーザーは、Harvest.financeにDAI、USDC、WBTC、WETH等の資産を預け、fDAI、fUSDC、fWBTCのうち最も高い利回りで機能する比例シェアを獲得するfAssetを受け取る(UniswapやCurveなどと異なり、どれかひとつの資産から預けることができる)。

また、このfAssetをステーキングすることで、FARMトークンを得ることができる(2020年11月2日時点で資産を預ける手数料は30%)。

FARMトークンを所有するとガバナンスに参加できることに加え、報酬プールにFARMをステーキングしておくことでHarvest.financeのスマートコントラクトが徴収した手数料が得られる。

Yearn.finance と比較すると、Harvest.financeの方がAPY(年利回り)は大きいが、預託可能な資産として共通するWETHやyCurve、DAI、USDCに関しては預けられている金額が小さい。

2020年9月1日のローンチ以降、TVLは急成長を続けていたが、10月26日にHarvest.financeの流動性プールから2,400万ドル(約25億円)相当の仮想通貨が不正流出したことを受け、TVLは10月初旬の水準まで低下した。

その後も水準は低いままである。

Haechi LabsとPeckshieldによるセキュリティ監査を受けていたプロジェクトであったが、スマートコントラクトに簡単にわかるようなバグがなかったとしても、今回のように不正流出が起こり得ることが露呈したわけである。

出所:DeFi Pulse

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