デジタルアーツ (T:2326)は31日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比2.6%増の12.49億円、営業利益が同40.0%増の4.13億円、経常利益が同39.8%増の4.11億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同60.2%増の2.80億円となった。
企業向け市場の売上高は前年同期比5.4%増の7.25億円となった。
前年度からの継続案件等を中心に案件獲得が進み、主力製品「i-FILTER」「FinalCode」の売上が順調に推移した。
特に、場所・場面を問わずWebアクセス制御が可能となる「i-FILTER」ブラウザー&クラウドの売上が拡大した。
一方で、当第1四半期にリリースした「FinalCode」Ver.6、「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5は、新規案件の獲得が一定程度進んだが、売上貢献の高い大規模案件の獲得には至らず、第2四半期以降に本格的な拡販を進めるとしている。
公共向け市場の売上高は前年同期比6.3%減の3.83億円となった。
公共向け市場も、前年度からの継続案件等を中心に案件獲得が進み、「i-FILTER」「FinalCode」の売上が順調に推移したが、前年同期の売上を牽引した金額的規模が大きい受注案件の反動減により、全体としては前年同期に対して出遅れる結果となった。
一方で、タブレット端末に対して高度なセキュリティ対策が可能となるだけでなく、学習に最適な環境構築が可能となる情報提供サービスが付加された「i-FILTER」ブラウザー&クラウドの売上が拡大した。
家庭向け市場の売上高は前年同期比16.4%増の1.40億円となった。
引き続き、拡大する青少年のスマートフォン利用に対してフィルタリング導入が進んだ事、複数年パッケージ製品や複数の端末で利用可能な「i-フィルター(R)forマルチデバイス」の直販が順調に推移した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比16.4%増の68.00億円、営業利益が同25.5%増の33.00億円、経常利益が同25.4%増の33.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.1%増の22.77億円とする期初計画を据え置いている。