[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムで講演し、米経済は「良好な立場」にあり、FRBは足元の景気拡大を維持すべく「適切に対応」すると表明した。
講演の要旨は以下の通り。
*米経済は「良好な立場」、FRBは「適切に対応」
*FRBは「著しいリスク」に直面する経済の下支えに取り組み
*米経済はFRBの物価・雇用目標に接近
*通商巡る不確実性への政策対応で指針となる「直近の前例はない」
*過ぎ行く出来事を見越し、通商巡る動向が見通しに及ぼす影響を注視。FRBの責務推進に向け政策調整に努める
*世界経済の減速や通商政策巡る不確実性、抑制されたインフレが良好な見通しを圧迫
*種々の動向を注視、先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降の3週間は「出来事多かった」
*中国製品への追加関税や世界経済の減速示すさらなる兆候、英国のハードブレグジット(EU強硬離脱)の可能性など地政学的案件に留意
*金融市場は「複雑で混乱に満ちた」状況に強く反応
*米経済は良好に推移、世界の長期金利は低下し株価は振れ大きい
*金融の安定リスクは穏やかなもよう
*時としてリスク増大を理由に政策転換することは適切
*FRBは見通しやリスク評価に向け広範なデータを分析、適切な政策を決定
*企業投資や製造業は弱まる、雇用の底堅い伸びや消費支出が緩やかな成長下支え
*米労働市場は「歴史的に堅調」
*インフレは景気拡大局面において驚くほど安定
*今の時代は高インフレではなく低インフレが問題