上海総合指数<.SSEC> 前営業日比 売買代金概算
前場終値 2794.051 22.304安 652.6億元(上海A株)
寄り付き 2811.815 4.540安
前営業日終値 2816.355 3.537高 1282.3億元(上海A株)
ハンセン指数<.HSI>
前場終値 22657.74 90.21安 644.3億香港ドル
寄り付き 22645.35 102.60安
前営業日終値 22747.95 22.52安 609.0億香港ドル
--------------------------------------------------------------------------------
[香港/上海 6日 ロイター] 6日の中国・香港株式市場は下落して前場を終え
た。中国本土の銀行株の下落に圧迫され、テクニカル的に重要な水準となる下値支持線を
下回った。シンガポール政府系投資機関テマセク・ホールディングス [TEM.UL]が、
中国銀行<3988.HK>と中国建設銀行<0939.HK>の保有株を売却し始めたことが背景。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが5日、地方政府の債務問題を受
けて中国の銀行の格付けを引き下げる可能性を警告したことも圧迫要因となっている。
ハンセン指数<.HSI>前場終値は90.21ポイント(0.40%)安の2万
2657.74。過去2営業日にわたって下値支持線となっていた250日移動平均を下
回った。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>は152.56ポイント(1.19%)
安の1万2689.83。
テマセクによる株式売却を受け、中国銀行と中国建設銀行が下げを主導。両行の出来高
はそれぞれ、30日平均の約20倍と8倍に膨らんだ。
その他の主要行も売られ、中国農業銀行<1288.HK>は3.83%安、中国工商銀行
<1398.HK>は2.19%安となった。
上海総合指数<.SSEC>は22.304ポイント(0.79%)安の2794.051で、
同指数も250日移動平均を下回った。
上海株式市場は、インフレが抑制されているとの温家宝首相の発言を受けた金融引き締
め観測の後退を背景に、前月つけた9カ月ぶり安値から約7%上昇しており、5日には6
週間ぶりの高値をつけていた。
この日は上海市場でも銀行株が下落。中国銀行<601988.SS>は1.68%安、中国建設
銀行<601939.SS>は1.22%安。上海金融株指数<.SSEFN>は1.38%下落した。
南京証券のアナリストは「このところ、多くのネガティブなニュースが銀行株の地合い
を圧迫しており、指数は一段と圧力を受けるだろう」と指摘。ただ、その上で「まだ反発
局面は終わっていないとみている」と語った。