日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 9936.12 (-27.02) 終値 9930 (-20)
寄り付き 9929.18 寄り付き 9930
安値/高値 9884.00─9998.49 安値/高値 9880─10000
出来高(万株) 176786 出来高(単位) 45689
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[東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米株高を受
け東京市場は買い先行と予想されていたが、外為市場でドル/円が79円を割り込むなど
一段の円高に振れたことで序盤は売り優勢となった。ただ、今晩の米国市場を見極めたい
とのムードが広がるなか、アジア勢や欧州勢の実需買いに支えられ、底堅さは維持した。
午後2時半過ぎにはドル急上昇に連動して先物主導でプラス圏に浮上する場面もあった
が、上値を買う動きは限られた。
東証1部騰落数は値上がり495銘柄に対し値下がり1041銘柄、変わらずが135
銘柄。東証1部の売買代金は1兆1361億円。
13日の米国株式市場は4営業日ぶりに反発したが、朝方の外為市場でドル/円が79
円を割り込むなど一段の円高に進んだことから、東京市場では売りが先行した。市場では
「欧州財政不安がくすぶっているほか、ムーディーズが米国の格付けを引き下げ方向で見
直すと表明したことを受け、今晩の米株動向も気になる」(大手証券)といい、警戒感が
広がった。
ただ、序盤の売り一巡後は下げ渋るなど底堅さは維持。邦銀系トレーダーによると、国
内年金筋が売りを出している一方、中国を中心とするアジア勢や欧州のリアルマネーによ
る買いがみられたという。SMBC日興証券・エクイティ部部長の西広市氏は「外部環境
は不透明要因を増しているが、日本株の割安さや海外勢の買い越し傾向、日銀のETF買
い期待もあり、一段と売り込まれる状況ではない」と指摘した。
午後2時半過ぎにはドル急上昇に連動して日経平均がプラスに転じる場面があった。「
ドル/円が79円台まで急上昇したことに連動して先物に買いが入った。現物市場ではフ
ァンド勢とみられる買いが断続的に入って底堅い展開になっている」(準大手証券トレー
ダー)という。ただ上値を買う動きは限られ、日経平均は再び下げに転じた。外為市場で
はドル急上昇に対し「米銀から大量の買いが入ったという話だ」(国内銀行)との声が聞
かれた。
日経平均は引け値で10営業日連続で200日移動平均線(9899円82銭)を上回
った。市場では積極的に買う材料は乏しいものの、右肩上がりが続く200日線が下支え
するとされ、「200日線を維持し続ければ底堅い地合いは継続する」(外資系証券トレ
ーダー)との見方が聞かれている。
個別銘柄では、トヨタ車体<7221.T>と関東自動車工業<7223.T>がともに上昇した。トヨ
タ自動車<7203.T>が13日、株式交換により2012年1月1日付で車両組立子会社の両
社を完全子会社化すると発表し、株式交換比率を意識した動きとなった。
また、ポケットカード<8519.T>が2011年8月中間期利益予想の上方修正を受け続伸
。ステンレス業界の再編思惑から日本金属工業<5479.T>や日新製鋼<5407.T>、日本冶金工
業<5480.T>なども買われた。
(ロイターニュース 杉山容俊)