日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 9889.72 -84.75 終値 9890 -80
寄り付き 9921.50 寄り付き 9930
安値/高値 9889.72─9945.72 安値/高値 9870─9950
出来高(万株) 149946 出来高(単位) 24115
-------------------------------------------------------------------------------
[東京 19日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落した。欧米債務問題への
懸念を背景とした欧米株安を受け、東京市場では序盤から売り優勢。欧州勢や国内勢によ
るバスケット売りが観測され、銀行・証券など金融株やハイテク株などが軟調だった。ア
ジアマネーの流入などが下支えしたが、薄商いのなか今晩発表の米経済指標や米企業決算
を前に様子見ムードを強めた。日経平均は引け値でサポートラインとみられていた200
日移動平均線を約4週間ぶりに割り込んだ。
東証1部騰落数は値上がり675銘柄に対し値下がり841銘柄、変わらずが156銘
柄。東証1部の売買代金は1兆0289億円だった。
18日の欧米株は下落。欧州各国政府が債務危機への解決策を打ち出せないとの見方に
加え、米国では法定債務上限の引き上げで合意がまとまらないことへの不満から欧米銀行
株を中心に売りが膨らんだ。これを受け、3連休明けの東京市場では銀行・証券など金融
株を中心に売り優勢。一段の円高進行に対する警戒感も根強く、ハイテク株も軟調だった。
外資系証券トレーダーによれば、欧州勢や国内勢からのバスケット売りが観測される一
方、主力コア銘柄にアジアマネー流入が指摘されている。市場では「欧州ストレステスト
を経ても南欧財政問題への不透明感が消えていない。ドル建ての日経平均は震災後の高値
圏にあるため、海外勢がいったんキャッシュアウトする動きをみせている」(コスモ証券
本店法人営業部次長の中島肇氏)との指摘もあった。
後場も模様眺めが続いた。市場参加者が少なく盛り上がりに欠け、売買代金は連日1兆
円前後と薄商いが続いている。「今晩発表の米住宅関連指標やバンク・オブ・アメリカ
極めたいとのムードもあり、反発力は乏しい」(準大手証券トレーダー)との声が聞か
れた。
一方で「米国の企業決算発表が非常に良ければ少し安心感も出てくる」(SMBC日興
証券・国際市場分析部部長の河田剛氏)とされ、米企業決算に期待する声も多い。また
「円高に対する警戒感が根強くハイテク株に売りが出ている一方、商社株や通信株などが
買われている。全体に売りが広がっているわけではなく、下値は堅い印象だ」(米系証券
トレーダー)との見方もあった。
個別銘柄では関西電力<9503.T>が3日続落した。大飯原子力発電所1号機(福井県おお
い町)を16日に手動停止したほか、枝野幸男官房長官が関電管内での節電協力に言及す
るなど、電力不足懸念が広がった。
半面、サッカー用品を手がけるミズノ<8022.T>や国内女子サッカーリーグ「プレナスな
でしこリーグ」の冠スポンサーとなっているプレナス<9945.T>などの「なでしこ」関連が
堅調。サッカー女子ワールドカップで「なでしこジャパン」が初優勝したことを受けて、
国内でのサッカー人気が高まるとの期待感から買い優勢となった。
(ロイターニュース 杉山容俊)